今季の藍が無事建ちました
けせら工房の藍建てはシンプル!
まず藍の葉っぱを発酵させた「すくも」と楢の木灰から採った「灰汁」だけで建てています
発酵が進んでインディコが出てきたら藍の様子を見て「貝灰」も少しあげています
すくも
灰汁
貝灰
この3つだけで藍を建てる
この方法は
正藍染とか本建てとか地獄建てとか言うみたいなのですが
私は独学で伝統的な紺屋さんに修行にも行っていないので
本当に本建てなのかはわかりません
一般的な天然な藍建て方法は
すくも、灰汁、消石灰、糖分(ブドウ糖や日本酒、ふすま等)
を使って薪や電気で温度を保ちながら建てるのですが
色が出るのも早いけど出なくなるのも早いし
色移り、色あせ、色落ちも早い、、、
なるべく、シンプルで長く使えるものがいいな、、、
本やネットで藍のことを調べて
いろんな染師さんを参考にして藍と向き合い
微生物の大好物「糖分」をあげてみたり
毎日かき混ぜて撹拌してみたり
電気毛布を巻いてみたり、、、
いろんな方法を試して
今の建て方にたどり着きました
その過程で感じたことは
すべて教科書通りにはいかない
自分で感じて学んでいくしかない、、、
畑と一緒で建てている場所の環境が変われば
教科書通りにしていても色が出なくなったりします
まだまだ
私もわからないことばかりで日々勉強中です
藍が今どんな状態なのか自分なりに感じ取り
余計なことはせず少しお手伝いをする
このスタンスで藍を建てています
6月に建て始めた今年の藍甕は今、とても元気です
この夏の温かい間は色をお分けすることができると思います
8月はコロナの状況を考えて予約制になるかと思いますが
7月は本日12日(日)10:00〜14:00で
先着5名様まで藍染をしていただけます
ぜひ藍染めをしにお越しください